2008年8月14日 フェアバンクス 4
キャンプ場に戻り、少し休憩してからアラスカ鉄道のDepot(デポー)を下見しに、
あわよくばその途中から少しはずれのクリーマーズフィールドへ出かけることにしました。
イラストで描かれたフリーマップは縮尺どおりではないはずだから、
遠いのは間違いないけれど、いったいどれくらいで到着するのか予測がつきません。
だだっ広い車道がえんえんと続きます。
近くにフリーウェイが通っているせいか
車もトラックも遠慮なくがんがん飛ばして走り抜けていきます。
歩道を歩く人はなく、時折自転車が通り抜けてゆくだけ。
手ぶらでガシガシと歩いたにもかかわらず、到着に40分も要しました。
明日は余裕をもって1時間前には出発したほうがよさそうです。
なにしろ1日に1本しかないアンカレッジ行きの便。
これを逃したら翌日まで待たなければなりません。
デポーからの復路、てくてくと歩いていると背後にせまる空の雲行きが怪しくなってきました。
さえぎるもののないフェアバンクスの空が近いせいか
それはいやに暗く、どんどん大きくなって近寄ってきます。
たぶん夕立ちになりそう。しかも確実に。
このままクリーマーズフィールドには立ち寄らずにすばやく帰れば
この夕立雲との追いかけっこでは勝利するでしょう。
クリーマーズフィールドに飛来するたくさんの野鳥たちを見たい・・
という欲望には打ち勝つことができずちょっとだけ覗いてみることにしました。
農場跡地となったクリーマーズフィールドは、野鳥たちをおびやかさないよう柵があり
なかへはいることはできない。
それをしってか、カナダガンやカモや大型のツルたちの群れはじつにおだやかで
近距離で彼らを観察することができます。
もっとじっくりと見ていたかったのですが、生き物のようにうごめく雨雲に
不安を感じ、足早にクリーマーズフィールドをあとにしました。
キャンプ場に戻りあわてて夕食の準備をして
かきこむようにご飯を食べはじめた途端、それはやって来ました。
雹です!
なんと、まあ。テントが破れてしまうのではないかというくらい
大粒のヒョウが落ちてきます。
10分ほどしてヒョウが止むと、雷鳴と稲光とともにどしゃぶりの雨が襲って来たのです。
この荒々しい天候の変動は、極北特有のものなのか
それとも昨今の異常気象によるものなのか・・・
テントを叩く音を聴きながらしばらく様子をうかがうことにしました。

あわよくばその途中から少しはずれのクリーマーズフィールドへ出かけることにしました。
イラストで描かれたフリーマップは縮尺どおりではないはずだから、
遠いのは間違いないけれど、いったいどれくらいで到着するのか予測がつきません。
だだっ広い車道がえんえんと続きます。
近くにフリーウェイが通っているせいか
車もトラックも遠慮なくがんがん飛ばして走り抜けていきます。
歩道を歩く人はなく、時折自転車が通り抜けてゆくだけ。
手ぶらでガシガシと歩いたにもかかわらず、到着に40分も要しました。
明日は余裕をもって1時間前には出発したほうがよさそうです。
なにしろ1日に1本しかないアンカレッジ行きの便。
これを逃したら翌日まで待たなければなりません。
デポーからの復路、てくてくと歩いていると背後にせまる空の雲行きが怪しくなってきました。
さえぎるもののないフェアバンクスの空が近いせいか
それはいやに暗く、どんどん大きくなって近寄ってきます。
たぶん夕立ちになりそう。しかも確実に。
このままクリーマーズフィールドには立ち寄らずにすばやく帰れば
この夕立雲との追いかけっこでは勝利するでしょう。
クリーマーズフィールドに飛来するたくさんの野鳥たちを見たい・・
という欲望には打ち勝つことができずちょっとだけ覗いてみることにしました。
農場跡地となったクリーマーズフィールドは、野鳥たちをおびやかさないよう柵があり
なかへはいることはできない。
それをしってか、カナダガンやカモや大型のツルたちの群れはじつにおだやかで
近距離で彼らを観察することができます。
もっとじっくりと見ていたかったのですが、生き物のようにうごめく雨雲に
不安を感じ、足早にクリーマーズフィールドをあとにしました。
キャンプ場に戻りあわてて夕食の準備をして
かきこむようにご飯を食べはじめた途端、それはやって来ました。
雹です!
なんと、まあ。テントが破れてしまうのではないかというくらい
大粒のヒョウが落ちてきます。
10分ほどしてヒョウが止むと、雷鳴と稲光とともにどしゃぶりの雨が襲って来たのです。
この荒々しい天候の変動は、極北特有のものなのか
それとも昨今の異常気象によるものなのか・・・
テントを叩く音を聴きながらしばらく様子をうかがうことにしました。

2008年8月14日 フェアバンクス 3
広大なUAFの敷地はあまり人気がなくひっそりとしていました。
博物館が見つけ出せるか不安でしたがなんてことはない。
高台の、ひときわ目を引くあのシンボリックな白い建物こそが
博物館なのでした。
博物館の前には団体のツアー客や見かけることのなかった学生の姿も。
$10を支払って入場すると、両手の買い物袋はロッカーに入れるよう
館員に言われ、ロッカーにしまって身軽になり
館内を見学することにしました。
アラスカに生きる生物の展示物のほか
アラスカの開拓の歴史にまつわる写真や資料が展示されていました。
特に興味を持ったのは、ネイティブ・アメリカンの装飾品やアートでした。
衣装にほどこされた細微な刺繍はじつに美しく丁寧で
きっと様々な思いをも縫いつけられているに違いないでしょう。
芸術品にはない、生活に根づいた美のなかに込められた精神性や
ほんとうの豊かさが、ガラス越しながらにも感じられ
心が温められるようでした。
出口近くに、星野道夫さんの写真を展示しているスペースを発見。
はじめて見る写真もありました。
英語で書かれた彼の経歴を読み、少し心がチクリとしました。
復路を歩いて帰る気力はなくなり、大幅に遅れてやってきた
15:11発のレッドラインバスに乗り込みました。
車窓を眺めながらよくぞ歩いた、という距離だったことに
あらためて自分の「バカ歩き」ぶりに呆れます。
Tanana CampGround 近くのバスストップで降り、キャンプ場に到着しました。
博物館が見つけ出せるか不安でしたがなんてことはない。
高台の、ひときわ目を引くあのシンボリックな白い建物こそが
博物館なのでした。
博物館の前には団体のツアー客や見かけることのなかった学生の姿も。
$10を支払って入場すると、両手の買い物袋はロッカーに入れるよう
館員に言われ、ロッカーにしまって身軽になり
館内を見学することにしました。
アラスカに生きる生物の展示物のほか
アラスカの開拓の歴史にまつわる写真や資料が展示されていました。
特に興味を持ったのは、ネイティブ・アメリカンの装飾品やアートでした。
衣装にほどこされた細微な刺繍はじつに美しく丁寧で
きっと様々な思いをも縫いつけられているに違いないでしょう。
芸術品にはない、生活に根づいた美のなかに込められた精神性や
ほんとうの豊かさが、ガラス越しながらにも感じられ
心が温められるようでした。
出口近くに、星野道夫さんの写真を展示しているスペースを発見。
はじめて見る写真もありました。
英語で書かれた彼の経歴を読み、少し心がチクリとしました。
復路を歩いて帰る気力はなくなり、大幅に遅れてやってきた
15:11発のレッドラインバスに乗り込みました。
車窓を眺めながらよくぞ歩いた、という距離だったことに
あらためて自分の「バカ歩き」ぶりに呆れます。
Tanana CampGround 近くのバスストップで降り、キャンプ場に到着しました。
2008年8月14日 フェアバンクス 2
次の目的地はUAF(University of Alaska Fairbanks)です。
アラスカ大学は、星野道夫さんが若かりし頃の学び舎です。
また敷地内に併設されたミュージアムには、アラスカの自然や生物に関する
数多くの展示物があり、そのなかには星野さんの作品も展示されています。
その前に、食糧の買い出しにスーパーへ寄りたかったのですが
徒歩圏内の距離ではないらしく、目印となるものがなにもありませんでした。
そこで通りがかった女性に道を尋ねると、車で連れてってあげるわ との返答。
アラスカの人たちはみな、ほんとに親切です。
おろしてもらったスーパーマーケットは、とんでもなく大きく
品揃えはバラエティに富み、長い日照時間のアラスカならではの
巨大な野菜たちが山積みにされ、半日居てもきっと飽きないでしょう。
フェアバンクスは割高と聞いていたのですが、価格はそれほどでもありませんでした。
ただ、ひとり用の食べきりパックなどが当たり前の日本人にとっては
なにもかもがひとりでは食べきれない分量なので
そういう意味では割高になってしまうかもしれません。
サワドゥブレッドとサンドイッチの具になるものなどをいくつか買いました。
さあ、いざアラスカ大学へ。道路標識を見るとアラスカ大学まで約2km。
普段ならなんてことはない距離ですが、両手にはキャンプの備品と食料。
けっこう大変です、これは。
さらに、朝のどんよりとした曇り空が一転、太陽が顔を出すと
それはそれは暑く、容赦なく無防備な皮膚に日差しがささります。
この旅で最北へ来たというのに、今日が一番暑いなんて。
ふーふーいいながらようやくアラスカ大学が見えてきました。
それはフェアバンクスを見下ろす高台にあり
じつにきつい傾斜の坂道が最後に待ち構えていたのでした。

どれほど遠く感じたことか。まるで科学研究所のような建物。
アラスカ大学は、星野道夫さんが若かりし頃の学び舎です。
また敷地内に併設されたミュージアムには、アラスカの自然や生物に関する
数多くの展示物があり、そのなかには星野さんの作品も展示されています。
その前に、食糧の買い出しにスーパーへ寄りたかったのですが
徒歩圏内の距離ではないらしく、目印となるものがなにもありませんでした。
そこで通りがかった女性に道を尋ねると、車で連れてってあげるわ との返答。
アラスカの人たちはみな、ほんとに親切です。
おろしてもらったスーパーマーケットは、とんでもなく大きく
品揃えはバラエティに富み、長い日照時間のアラスカならではの
巨大な野菜たちが山積みにされ、半日居てもきっと飽きないでしょう。
フェアバンクスは割高と聞いていたのですが、価格はそれほどでもありませんでした。
ただ、ひとり用の食べきりパックなどが当たり前の日本人にとっては
なにもかもがひとりでは食べきれない分量なので
そういう意味では割高になってしまうかもしれません。
サワドゥブレッドとサンドイッチの具になるものなどをいくつか買いました。
さあ、いざアラスカ大学へ。道路標識を見るとアラスカ大学まで約2km。
普段ならなんてことはない距離ですが、両手にはキャンプの備品と食料。
けっこう大変です、これは。
さらに、朝のどんよりとした曇り空が一転、太陽が顔を出すと
それはそれは暑く、容赦なく無防備な皮膚に日差しがささります。
この旅で最北へ来たというのに、今日が一番暑いなんて。
ふーふーいいながらようやくアラスカ大学が見えてきました。
それはフェアバンクスを見下ろす高台にあり
じつにきつい傾斜の坂道が最後に待ち構えていたのでした。

どれほど遠く感じたことか。まるで科学研究所のような建物。
2008年8月14日 フェアバンクス 1
朝、あまりの寒さに目が覚めました。
Denali(デナリ)でのキャンプが心配になり、昨日ロッコに連れて行ってもらった
Liquor Shop近くのアウトドアショップBeaver Sportsに行ってみることにしました。
軽量でテントでの防寒になりそうなものが見つかればいいなと思う。
朝食を済ませ、キャンプ場のオフィスのパソコンでメールチェックをし、
歩いて向かいましたが、思ったとおり相当の距離があり
開店前に着いてしまうのでは、なんて心配もなく10時半に店に到着しました。
1階にはギアものが中心で、2階は衣料品が所狭しと並んでいます。
アウトドアの本場だけあって、日本では見ないラインアップです。
スタッフのお勧めはシュラフでしたが、カサがありかなりの重量増になるので
結局、サーマレストマットとパタゴニアのフリース
ついでに備品をいくつか買い足しました。
ドル安にOFFプライスだったので、かなり安く買うことができたのに
気を良くして・・・とうとう物欲が発生。
抑えることができず、Arcterixのゴアテックスジャケットを買ってしまいました。
シトカで出会ったマサミちゃんが背負っていたスカイブルーの
Arcterixのバックパックが実にかっこよかったのです。
ご当地のカナダで、アウトレット価格の破格値だったとか。
残像を思い浮かべつつ、ついつい触手が伸びてしまいました。
子供が入れそうなくらいのおおきなレモンイエローのショッピング袋を抱え
気持ちも満足、次の目的地に向かうことにしました。
Denali(デナリ)でのキャンプが心配になり、昨日ロッコに連れて行ってもらった
Liquor Shop近くのアウトドアショップBeaver Sportsに行ってみることにしました。
軽量でテントでの防寒になりそうなものが見つかればいいなと思う。
朝食を済ませ、キャンプ場のオフィスのパソコンでメールチェックをし、
歩いて向かいましたが、思ったとおり相当の距離があり
開店前に着いてしまうのでは、なんて心配もなく10時半に店に到着しました。
1階にはギアものが中心で、2階は衣料品が所狭しと並んでいます。
アウトドアの本場だけあって、日本では見ないラインアップです。
スタッフのお勧めはシュラフでしたが、カサがありかなりの重量増になるので
結局、サーマレストマットとパタゴニアのフリース
ついでに備品をいくつか買い足しました。
ドル安にOFFプライスだったので、かなり安く買うことができたのに
気を良くして・・・とうとう物欲が発生。
抑えることができず、Arcterixのゴアテックスジャケットを買ってしまいました。
シトカで出会ったマサミちゃんが背負っていたスカイブルーの
Arcterixのバックパックが実にかっこよかったのです。
ご当地のカナダで、アウトレット価格の破格値だったとか。
残像を思い浮かべつつ、ついつい触手が伸びてしまいました。
子供が入れそうなくらいのおおきなレモンイエローのショッピング袋を抱え
気持ちも満足、次の目的地に向かうことにしました。
2008年8月13日 ホワイトホース〜フェアバンクス 5
8月9日にシトカを離れ、フェリー・鉄道・バスと乗り継いで4日目。
このアラスカ旅の最北となるフェアバンクスへやってきました。
早朝の出立が多かったので、寝過ごすことがないよう
大好きなAlaska Amberを断っていたのですが
(結果として時計が不要なほど早起きのプレッシャーで目覚められましたが)
明日は久しぶりのステイ。
今晩はビールを解禁することにしました。
オフィスのロッコに、liquor shopの場所を尋ねると、かなり距離がありました。
散歩がてらと思っていましたが、ロッコの仕事がもう終わるから車で連れて行くよ
という言葉に甘えて同乗させてもらったのですが、たしかにとても遠かった・・・。
遠いけれど、1本道だったので歩いて帰ると言ったのですが
liquor shopの先にあるはずの家へ帰る前にキャンプ場まで送り届けてくれ
ロッコは自宅へ戻っていきました。
なんて優しいんだろう。
お礼に(あまりにもささやかだけど)Alaska Amberを1本あげました。
ビールを飲みながら夕ごはんを食べ、それからシャワーを浴びてサイトに戻ると
見上げた木々から垣間見える空にもくもくと暗雲が覆い始めると
雷鳴がとどろき、30分もしないうちに、大きな雨粒が落ちザーザー降りに。
テントにもぐり込み、雨が止むのを待っているうちに
いつしか眠りこけていました。
24時頃ふと目が覚めると雨は止んでいて、外に出てみました。
もしかしたらオーロラが出ていないかと、空を仰ぎましたが雲が見えるだけ。
待っていても無理そうです。
再び、シュラフのなかへもぐりこみました。
このアラスカ旅の最北となるフェアバンクスへやってきました。
早朝の出立が多かったので、寝過ごすことがないよう
大好きなAlaska Amberを断っていたのですが
(結果として時計が不要なほど早起きのプレッシャーで目覚められましたが)
明日は久しぶりのステイ。
今晩はビールを解禁することにしました。
オフィスのロッコに、liquor shopの場所を尋ねると、かなり距離がありました。
散歩がてらと思っていましたが、ロッコの仕事がもう終わるから車で連れて行くよ
という言葉に甘えて同乗させてもらったのですが、たしかにとても遠かった・・・。
遠いけれど、1本道だったので歩いて帰ると言ったのですが
liquor shopの先にあるはずの家へ帰る前にキャンプ場まで送り届けてくれ
ロッコは自宅へ戻っていきました。
なんて優しいんだろう。
お礼に(あまりにもささやかだけど)Alaska Amberを1本あげました。
ビールを飲みながら夕ごはんを食べ、それからシャワーを浴びてサイトに戻ると
見上げた木々から垣間見える空にもくもくと暗雲が覆い始めると
雷鳴がとどろき、30分もしないうちに、大きな雨粒が落ちザーザー降りに。
テントにもぐり込み、雨が止むのを待っているうちに
いつしか眠りこけていました。
24時頃ふと目が覚めると雨は止んでいて、外に出てみました。
もしかしたらオーロラが出ていないかと、空を仰ぎましたが雲が見えるだけ。
待っていても無理そうです。
再び、シュラフのなかへもぐりこみました。

